令和2年7月23日,ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病の患者から「安楽死させてほしい」と頼まれて当該患者の安楽死に関与した疑いで,医師2人が逮捕されました。
日本では安楽死は認められていないのでしょうか?
1991年に,末期ガンの患者に塩化カリウムを注射した容疑で殺人罪に問われた医師がいました。
その医師の刑事裁判において,
横浜地方裁判所は,積極的安楽死(死に至らしめる薬物などを投与する安楽死)が容認できる基準として,
①耐えがたい肉体的苦痛がある
②死期が迫っている
③苦痛除去・緩和の手段が他にない
④本人が安楽死を望んでいる明確な意思表示がある。
の4要件を挙げました。
安楽死は難しい問題です。